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2006年03月号 掲載 

宇和海めぐり 
 
 

戸島と右手の遠戸島の間を抜けて日振島へ。中央奥が大小島

夕刻。「しらさぎ」は宇和島湾に近づいた。後ろの島は野島
 戸島を訪ねるために、初めて宇和島の新内港から船に乗った。四十年近くの昔の中学生の頃に、毎夏、友人たちと船で西海鹿島に出かけてキャンプをしていた。当時、鹿島まで、宇和島港から数時間はかかったと思う。途中でイルカに出あったりもして、飽きることのない船旅だった。
 今回の戸島行きは、高速船「あけぼの」。遊子や蒋渕経由で一時間と少しで着いた。高速船なのでデッキに立つことは出来なかったが、窓からでも景色は楽しめた。宇和島への帰りに、戸島から乗った定期船「しらさぎ」は日振島経由、約二時間四十分と往路の倍の時間がかかったが、出港後は、デッキへの出入りが自由に出来た。快晴で風の強い日であったため、波がうねっていたが、遠くまで島影がはっきりと見え、宇和海の景色をたっぷりと楽しむことができた。夕方、空が色づき始めた頃に、船が宇和島港に近づいた時に眺めた鬼ヶ城と城山の風景も心に残った。
 島の名や波しぶきの避け方まで教えてもらった船員さんの親切もうれしかった。
 海と山が迫り、島や岬の変化に富んだ風景を久しぶりに海から眺め、我が故郷のよさをあらためて、見直した思いがした。船に乗って景色を楽しむために、格安の切符もあるというので、また出かけたい。


戸島本浦の港

盛運汽船の切符売場
盛運汽船株式会社のホームページに「ぐるり宇和海遊覧切符」のくわしい案内がある。
私は普通船をおすすめしたい。四時間も海の景色が楽しめる。飲み物とお弁当を持参した方がよい。
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問い合わせ先 盛運汽船(株)
TEL:0895-22-4500

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