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2006年04月号 掲載 

別府点景 
画・藪野健
 

- 海からの別府 山と湯煙。絶妙のアプローチである -
 別府には別府八湯と言われるように、八つの泉質の異なる温泉があり、さまざまな楽しみ方ができる。温泉医療の施設も充実しているときく。
 湯治場で知られる鉄輪温泉は道後に生まれた一遍上人が開いた温泉であり、愛媛との縁は昔から深い。多くの洋館や別荘、教会、病院建築など近代建築にも見るべきものが多い。観光地でありながら、暮らしやすく、食べ物の安くておいしい町で、路地歩きも楽しい。ボランティア・ガイドも充実している。ピアニストのマルタ・アルゲリッチの音楽祭もすっかり定着した。八幡浜からフェリーに乗って、気軽に別府に出かけよう。


野口病院 甲状腺疾患の専門病院として、1922(大正11)年7月に初代院長野口勇三郎博士によって開設された。建物は、石炭王といわれた佐藤慶太郎の寄贈。1986(昭和61)年、外観は当初のまま、全面的な保存改修が行われた。


別府タワー
 設計は東京タワーの建築家内藤多仲。よく見ると姿が美しい。のぼってみると意外な発見がある。

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