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2001年02月号 掲載
第 41 回 鹿児島の豚骨料理 
 
 
 

材料/豚骨1キログラム・焼酎約2/3カップ・大根800グラム、こんにゃく1~2枚・ショウガ1カケ・ 味噌100グラム・黒砂糖 大さじ3・地酒(入れなくてもよい)
 先日、鹿児島の友人が、豚骨と黒砂糖に豚骨料理のレシピをつけて送ってくれた。
 早速つくってみたら、少し時間はかかるが、簡単にできて、豪快、とても美味しかったので紹介してみたい。

材料について
●「豚骨」はこちらのスーパーで「スペアリブ」という名で売っているものと同じだが、切り方が鹿児島のものは一つが、五センチから六センチ角に切ってあり、厚みもあって堂々としている。(あとで、近所の肉屋さんに聞いてみたら、前もって頼めば同じように切って取り置いてくれるということだった。)
●焼酎の量は半カップから1カップくらいまで好みで適当に。
うちは、近所の酒屋に売っていた薩摩白波を使ったる焼酎であればなんでもいいとのこと。
●大根・こんにゃく/豚骨と同じくらいの大きさに切っておく。
●ショウガ/皮はむかずに、たわしできれいに洗って薄切りにしておく。
●味噌/麦味噌ならなんでも。

作り方
:鍋に油をひき豚骨を焼き付ける。こんがりと焼き色がついたら熱湯をかけて油抜きをする。私は予め、大鍋に湯を沸かしておき、金属性のざるに炒めた豚骨を入れ、煮立った鍋の湯につけて油を抜いた。
:豚骨を鍋に入れ、焼酎をふりそそぎ、煮立たせて火をつける。
アルコール分が飛んで炎がきえたら、水を豚骨がひたひたとかぶるくらいまでさし、薄切りのショウガを豚骨の上にかぶせるように入れて、しばらく煮込む。(約二十分程度、もっと長くてもよい)
:しばらく煮込んだら、火を少しとろ火かげんに落として大根とこんにゃくを入れ、味噌、黒砂糖を入れてコトコト煮込む。約一時間、汁が煮詰まってなくなるまでが目安である。(水が多すぎて豚骨が柔らかくなっても汁が残っているときは、いったん具を取り出して汁を煮詰めて絡めるとよい。)

 以上が基本であると教わった。味噌はこちらで手に入るものでつくってみたが、それなりに旨かった。油はしっかりと抜いてあるので体にもいい。肉はやわらかくやわらかく、軟骨はコリコリという豚骨も無論おいしいが大根とこんにゃくがまた格別だ。
 豚骨が無いときは豚バラ三枚肉のかたまりを切り分けて作ってもよいだろう。しかし、そのときは水とショウガで煮る時間を長くしたほうがよい。豚骨で作る場合より肉がとろけるような柔らかさになるのに時間がかかるようだ。三枚肉をあらかじめ二時間ほど蒸し上げる人もいる。
 とにかく煮込むときに鍋を焦げ付かせる他にはあまり、失敗のない料理だから、休日などにはどーんと作って家族に振る舞ってみてください。

 
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