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2005年11月号 掲載
第 82 回 緋扇貝と大師定食
旅館・活魚料理 旭屋 
愛南町柏バス停前 
 TEL0895-85-0326 

緋扇貝の刺身
 旧内海村の柏坂を越える時には必ず、旭屋に立ち寄る。駐車場に車を置かせてもらい、標高四百六十メートルの柏坂を越えて宇和島市津島町の大門へ下る。そこからバスで柏バス停の真ん前の旭屋に戻る。峠の上で弁当を開くこともあるが、旭屋で遍路定食だとか、大師定食とか名の付いたおいしい昼ご飯を食べることもある。宇和海で獲れる新鮮な魚介類が飛び切りなのは言うまでもない。この日刺身を食べた緋扇貝は旧内海村の名産。赤・燈・黄・紫の鮮やかな貝の南方色は天然のまま。貝はホタテより小ぶりだが、身が柔らかく、味は濃厚である。料理もとてもおいしいが、いつも、「お遍路さんをたいせつにしたい」と語るご主人の赤樫さんが、柏坂の新しい情報を親切に聞かせてくれるのがほんとうにうれしい。

大師定食

柏坂越えの遍路道から見た宇和海

 
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